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  日本100名城・・・・・No.3 松前城
 福山館の築城当初の構造を知ることができる資料は確認されていませんが、シャクシャインの戦いの翌年・寛文10年(1670)に記された『狄蜂起集書』によれば、本丸、二ノ丸、北ノ丸を有し、南は海岸部に突出した段丘崖、東は大松前川、西は湯殿沢という自然地形を利用し、要所に土塁・外堀・内堀・板塀が設けられていたとされます。安政元年(1854)に完成した新福山城は、福山館を改修・補強したもので、南に隣接する重臣の屋敷地を三の丸として、北東に隣接寺町の一部を北郭(北ノ丸)として取り込み、本丸・二ノ丸・東郭を有し、西は福山館期とほぼ同じ自然地形を利用したものとなっています。最大の特徴は、北に面した三ノ丸に、外国船打ち払いのための7基の台場を備えていることです。福山城の築城にあたっては、城から北へ約1km離れた地点(石切り場地区)で産出する緑色凝灰岩が使用されました。切り出しは夏に行われ、冬に雪車(ソリか)を使って運ばれたと記録 されています。なお、『福山秘府』や『松前年々記』といった松前藩側の記録や、紀行文・絵図等には「福山城」・「松前城」という呼称がみられますが、松前藩が幕府へ提出した『系譜之内御尋二付御答書』によれば「伊豆守慶廣 新二築候旧領陣屋之地名に御座候」とあることから、築城当初の福山館の正式な位置づけは、城ではなく陣屋(または館)であったと考えられます。外国船打ち払いのため築かれた新福山城は、皮肉にも、明治元年(1868)の函館戦争(戊辰戦争の局地戦)という内乱で、徳川脱走軍の手により陥落し、翌年、官軍により奪回されました。明治6年(1873)1月の廃城令を受けて開拓使へ移管された福山城は、明治8年(1875)までに三重御櫓・本丸御門及び東塀・本丸表御殿を除く城内の建物が解体され、堀が埋められ、石垣が取り壊され、遂に廃城となりました。

※松前城資料館パンフレットより引用

 
 概要  平山城
 別名  福山城
 築年/廃年  慶長11年(1606)、嘉永3年(1850)/明治以
 築城主  松前(蠣崎)慶広、松前宗広
 歴代城主  松前慶広→公広~宗広~兼広
 所在地  北海道松前郡松前町字松城144
 最寄り駅  道南いさりび鉄道 木古内駅 木古内駅よりバス
 最寄りIC  道央自動車道 大沼公園IC 国道5号線→国道228号線経由
 その他アクセス
 ◎函館空港から車で約2時間10分
 ◎JR函館駅から車で約2時間
 駐車場  有(無料)
 休館日  12月11日~4月9日(松前城資料館の休館日 城内は随時見学可能)
 スタンプ設置場所  松前城(松前城資料館施設内)
 ウェブサイト  北海道松前藩観光奉行HP


  周辺の地図



  松前城の見どころその他情報
 まずは天守(松前城資料館)内を見学してから周りの見学です。復興天守とはいえ本丸御門と並んでいる姿はなかなかのものです。多門櫓跡から台場を見て、二重太鼓櫓跡に搦手二ノ門、馬坂門そして搦手二ノ門脇の隅櫓跡や内堀に外堀など見学と撮影をし松前藩屋敷へ移動しました。尚、訪問当日は搦手二ノ門から伸びる外壁が修理中か何かで工事中でした。あと、現在の松前町役場の場所が松前奉行所跡だそうです。北海道でもセミがいるとのことでしたが、松前城でだけセミの鳴き声が聞けました。ちなみにミンミンゼミでした。

 見どころ

 ◆天守
 ◆本丸御門
 ◆搦手二ノ門
 ◆馬坂門
 ◆二重太鼓櫓跡
 ◆堀
 ◆台場
等が見所となります。

 観光スポット

 松前神社 正面のお社は松前藩の先祖に当る武田信広公をお祀りしています。明治14年に造られ、現在の神明造りの社殿は大正12年総ヒノキ造りで再建されたものです。
※北海道松前藩観光奉行ウエブサイトより引用
松前藩屋敷 「松前の五月は江戸にもない」とうたわれた、藩政時代の松前。その姿を今に再現したのがテーマパーク「松前藩屋敷」です。
※北海道松前藩観光奉行ウエブサイトより引用
道の駅 北前船松前 国道228号沿い、歴史と250種1万本の桜の町・松前町の中心部。 かつて蝦夷地と本州の交易のため「北前船」が往来していた津軽海峡の絶景を望み、「松前本まぐろ」・「アワビ」等の新鮮な魚介類、本場松前の各名店が丁寧に作り上げた「松前漬」・「するめ」等の特産品を堪能できます。
※北の道の駅ウェブサイトより引用 
松前町郷土資料館 先史時代からの松前の歴史、暮らしに関する資料を展示。町内各地で発掘された縄文土器等も紹介しています。
※函館・南北海道観光ガイドウェブサイトより引用 
 横綱千代の山・千代の富士記念館 第41代横綱千代の山、第58代横綱千代の富士生誕の地である福島町。この二大横綱の偉業を讃えたミュージアムです。
※北海道福島町ウェブサイトより引用 

 書籍

 松前城資料館で書籍を販売しています
 <書籍の内容について>
  古代の松前
  中世の松前
  近世の蝦夷地
  幕末の松前
  明治維新の終末

 明治維新と城下町の崩壊
函館県・道庁初政下の松前
大正時代の松前
昭和初期の松前
昭和後期の松前
新しい町・松前の誕生

     






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